こんにちは!映像制作を手がける株式会社Baru Productionです。
今回は、福岡市博多区のど真ん中で行ったある“空撮チャレンジ”の裏側を、ゆるっとリアルに語っていきます。テーマはズバリ:
「都市部のドローン撮影って、やっぱハードル高いの?」
そんな疑問をお持ちの方にこそ読んでいただきたい、空撮にまつわる“ちょっとした知恵”と“突破口”をシェアしていきます!
そもそも:福岡市内でドローンは飛ばせるの?
福岡市内、特に博多駅周辺や天神エリアなどの都市部でドローンを飛ばそうとすると、真っ先にぶち当たるのが“飛行制限エリア”の壁。
特に福岡空港が近いこともあって、博多区・中央区周辺は「DJI FLYアプリ」上でもガッツリ赤く表示される**「飛行禁止区域」**に指定されています。
「あ、ここ完全に無理なやつやん…」
そう思って諦めた方も多いかもしれませんが、実は、**諦めるのはまだ早い!**というのが今回の実体験から得た教訓なんです。
実績紹介:須賀工業株式会社様 九州支店PR動画制作
2024年末〜2025年始にかけて、弊社は**須賀工業株式会社様 九州支店(福岡市博多区)**の改築に伴うPR動画を制作しました。
その中で、同支店の屋上に新設された太陽光パネルの空撮カットが、非常に重要なビジュアル要素になっていました。
▶ 実際の動画はこちら:https://youtu.be/UvVeGi6o0XI
ドローンでビルの屋上から見下ろす構図。青空とパネルの光沢が映える、イイ画になる予感しかなかった…!
が、しかし。
撮影当日:まさかの“離陸すらできない”問題勃発
当日はMavicシリーズを準備し、現場で設営→電源ON→DJIアプリ起動……とここまでは順調。
ところが!
「このエリアでは離陸できません」
という、まさかのアラート画面が登場。
……マジか……。
博多区、恐るべし。場所的には完全に福岡空港の進入表面区域のど真ん中。
この時点で我々の頭には「もう無理かも」という諦めの言葉がよぎっていたのですが、ここで踏みとどまります。
一か八か、福岡空港に電話してみた。
撮影スタッフ:「いや、でもこれ本当に絶対ダメなん? ちゃんと聞いてみるだけ聞いてみない?」
ということで、我々が連絡を入れたのは:
- 福岡空港管制局(国交省 九州地方航空局)
- 福岡空港株式会社(民間運営会社)
空港側はとても丁寧な対応で、事情を伝えると驚きの回答が。
「進入表面区域内であっても、高度50m以下の飛行であれば、特に許可はいりませんよ」
……えっ!?マジで!?
そう、“制限エリア=即NG” ではなかったのです。
実際には「高度制限」という条件付きであれば、飛行自体は問題ないケースもある、ということが判明しました。
ただし、アプリ上ではまだロックがかかっている
ここからがテクニカルな話。
いくら空港側の確認で”飛行OK”だとしても、DJI FLYアプリはガッチリ制限をかけたまま。
ここで必要になるのが、DJIが提供している「FLYSAFE」機能の解除申請です。
DJI FLYSAFEって何?どう解除するの?
DJIの公式サイト:https://fly-safe.dji.com/home
ここでアカウントログインし、自分の飛ばしたいエリアのロック解除申請を出すことで、飛行が可能になります。
▼解除申請のポイント:
- 機体情報(シリアル番号)を入力
- 飛行場所を地図上で選択
- 使用目的を記載(例:企業PR動画の空撮)
- 管理者・緊急連絡先などを記載
- 地権者の承諾書などを添付(任意)
今回もこの手順で申請し、1営業日で無事に解除が承認されました!
あとは現場でアプリを再起動すれば、ロックが外れてフライト準備OK!
実際の撮影:高度30m前後での安定飛行
そして迎えたリベンジ撮影当日。
天候にも恵まれ、DJIドローンは高度30m前後で安定飛行。
屋上全体と太陽光パネルの美しい反射がしっかりと収まり、予定していたカットをすべて撮影することができました。
編集後、須賀工業様からも「空撮が入ることで建物の魅力がぐっと引き立った」と高評価をいただきました。
都市部でのドローン飛行まとめ:コツさえ掴めば怖くない!
都市部でのドローン空撮って、正直ハードルが高いイメージありますよね。
でも今回の経験からわかったのは:
- 正しい情報を持って
- 適切な手続きを踏んで
- 関係機関にちゃんと確認すれば
案外スムーズに飛ばせちゃう、という事実!
特に福岡市内での撮影を検討されている方は:
▼最低限ここは押さえときましょう!
項目 | チェックポイント |
---|---|
DJI Flyアプリでの事前確認 | 「飛行禁止区域」に該当しているか? |
福岡空港への確認 | 高度制限下での飛行許可の有無 |
DJI FLYSAFEでのロック解除申請 | 申請〜承認まで最短1営業日 |
地権者・施設管理者への連絡 | 許諾を文書で取っておくと安心 |
「都会でドローン撮るなんて無理っしょ」と思ってるそこのあなた!
あきらめるのはまだ早いです。
一歩踏み出して、正しく調べて、きちんと申請すれば、思ってるより簡単に”空”は開けます。
弊社では、こうした都市部での空撮経験・申請ノウハウを活かし、安全で魅力ある映像制作を日々行っています。
「この建物、上から撮ってみたい」「でもドローンって難しいんじゃ…?」
そんなときは、ぜひお気軽にご相談ください!
📩 撮影・制作のお問い合わせはこちら: ▶ https://www.ba-ru.net
それではまた、次回の制作現場レポでお会いしましょう
(あくまで弊社の体験を元にした記事です。日々進化する航空法等により上記の再現を保証するものではありません)